主要旅行業の上半期実績、国内は2.6%増


 国土交通省はこのほど、主要旅行業63社の07年度上半期(4〜9月)の旅行取扱状況(速報)をまとめた。総取扱額は、前年同期比2.1%増の3兆5422億4045万円。国内旅行は、8、9月が好調に推移し、2.6%増の2兆928億9305万円となった。

 国内旅行は、5、7月が前年を下回ったが、8月が「夏場の需要を取り込み、特に北海道、沖縄、九州、四国方面が好調」(観光事業課)で6.6%増、9月は「イベント関係の団体旅行、募集型企画旅行が全方面で好調」(同)で7.2%増と伸びた。

 国内旅行の上半期上位10社は、取扱額の多い順に、JTBグループ、近畿日本ツーリスト、日本旅行、ANAセールス、阪急交通社、ジャルツアーズ、トップツアー、クラブツーリズム、ジェイアール東海ツアーズ、名鉄観光サービス。

 国内旅行上位3社の前年同期比は、JTBグループ5.0%増、近畿日本ツーリスト1.3%増、日本旅行3.8%減。伸び幅が目立つのは、ANAセールス6.9%増、阪急交通社9.8%増、ジェイアール東海ツアーズ7.8%増など。

 上半期の海外旅行は、1.1%増の1兆4195億5010万円。4月は6.4%増と伸びたが、5、6月が前年を下回った。8、9月は1.6%増、1.8%増。取扱額上位3社では、JTBグループが0.7%増、エイチ・アイ・エスが6.3%増、阪急交通社が1.8%増だった。

 外国人旅行は、18.3%増の297億9729万円と前年同期を大きく上回った。取扱額の上位3社ではJTBグループが32.0%増、近畿日本ツーリストが19.9%増、日本旅行が20.5%増だった。

 上半期の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱状況は、国内旅行が3.8%増の5610億6430万円、海外旅行が2.2%増の4354億2840万円、外国人旅行が34.2%増の19億1075万円。取扱人数は、国内旅行が5.6%増の2204万6千人、海外旅行が0.8%減の240万2千人、外国人旅行が28.6%増の11万8千人だった。


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