国土交通省関東地方整備局などによると、静岡、山梨両県を結ぶ中部横断自動車道のうち、新清水ジャンクション(JCT)―富沢インターチェンジ(IC)間約21キロと、下部温泉早川IC―六郷IC間約8キロが3月10日開通する。
2区間の開通で、中部横断道の双葉JCT―新清水JCT間約75キロのうち、7割に当たる約54キロが結ばれる。「甲府―静岡間の所要時間は30分ほど短縮され、約2時間になる予定」という。
中部横断道を利用した新たな観光ルートの誕生が期待される。国際旅客船拠点形成港湾に指定され、寄港する国際クルーズ船が増えている清水港。ここから新清水JCT―富沢IC―下部温泉早川ICを経て富士山に向かうルートだ。
「清水港からのインバウンド観光のさらなる増加による、両県の観光周遊の拡大が一層期待される」(同整備局)としている。