
宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla(東京都中央区)は9月20日、自社で開発・提供する主要4サービスが、ルートインジャパン(同品川区)が運営するルートインホテルズ全339施設で導入を開始したと発表した。公式アプリからの宿泊予約を可能にし、会員組織の活発化とマーケティング強化支援を図る。
ルートインジャパンは、2025年までに事業計画を含め500店舗達成を目標に掲げ、総合ホテルチェーンとしてさまざまな顧客ニーズに対応する中、さらなる自社予約比率と顧客満足度の向上に重点を置いている。
今回の連携により、ルートインホテルズ各施設では、宿泊予約システム「tripla Book」、AIチャットボット「tripla Bot」、CRM・マーケティングオートメーションツール「tripla Connect」、現地決済サービス「tripla Pay」の利用が可能になる。
BookとBotについては、連動することで問い合わせから予約までつながる仕組み、アプリ上でも宿泊予約や問い合わせ対応が可能になる設計など、操作性の高さと機能の豊富さが、各施設でのさらなる顧客の取り込みに寄与し、顧客側も予約に係る手間が軽減される。Connectは顧客データを利用したマーケティング活動を可能にし、Payの導入に伴う手数料の引き下げにより収益の最大化への貢献を図るなど、主要4サービスが各セクションで有機的につながる。
導入に当たり、ルートインジャパン代表取締役社長・永山泰樹氏は「お客さまにとって『気軽で使いやすいものであること』を第一に考えたとき、多角的な機能があるtriplaであれば、これらをかなえ、顧客満足度の向上につなげていけると思った。tripla Bookで簡潔化した予約方法を提供し、tripla Botで電話よりも気軽に問い合わせが可能な環境にすることで、お客さまにとってより利便性の高いサービスの提供を目指したい」と展望を話す。トリプラ代表取締役CEO・高橋和久氏は「tripla Bookで簡素化した予約を実現するとともに、tripla Connectで顧客属性別にメールマガジンの送信や広告配信などの販売促進活動を進めていく。tripla Payでの決済比率を高めることで、さらなる省力化とDX化を支援していきたい」との方針を示している。