ジャパン・ツーリズム・アワード、大賞に雪国観光圏


雪国の新たなブランドストーリーに取り組む雪国観光圏

 ツーリズムEXPOジャパン推進室は23日、第4回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の大賞に雪国観光圏(新潟県湯沢町、井口智裕代表理事)の取り組み「地域連携DMOによる新たなブランドづくり『真白き世界に隠された知恵に出会う』」が選ばれたと発表した。表彰式は9月20日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる同ジャパンの開会式で行われる。

 国内・訪日領域206件、海外領域55件の計261件の応募があった。「最近は、インバウンドに関する応募が年々増加傾向にあり、その中でもDMOやICT(情報通信技術)関連事業者からの応募が目立っている」という。

 大賞、優秀賞、入賞に加え、新たにDMO推進特別賞、ICT活用特別賞、UNWTO(国連世界観光機関)倫理特別賞を設定した。

 大賞受賞の雪国観光圏は、日本版DMOの先駆的な存在として、雪国の新たなブランドストーリーを3県7市町村が連携して構築するなど、持続可能な地域経営の取り組みで成果を上げている点が評価された。

 受賞を受け、雪国観光圏は「民間主導ゆえに事務機能も十分ではないが、そんな中、本業を抱えながらも自分たちの使命を担って動ける仲間たちに恵まれていることが一番の強みだと思っている」とコメントした。

 優秀賞は旅籠屋の「日本初で唯一のMOTELチェーン『ファミリーロッジ旅籠屋』の全国展開による、車社会のインフラ整備と新しい旅行スタイルの提案」、JTB個人事業本部海外仕入商品事業部の「ホノルルフェスティバル」、陣屋コネクトの「陣屋コネクトの活用による旅館改革への挑戦」。

 陣屋コネクトは、旅館経営改善のためのICTを駆使した画期的プログラム。「生産性向上、宿泊客の満足度向上、従業員の働き方改革を同時に実現。そのメソッドが他の宿泊施設にも伝播され、宿泊業界の活性に寄与していることが評価された」という。旅籠屋については、宿泊特化型の施設のため、利用者が周辺施設で食事や買い物を行うことで地域経済の活性化に貢献している点などが支持された。

 その他、主な受賞団体は次の通り。

 エクセレント・パートナー賞=タイ観光庁▽DMO推進特別賞=秩父地域おもてなし観光公社、八ヶ岳ツーリズムマネジメント▽ICT活用特別賞=日本航空、Fuji―sankei Communications Group、京浜急行電鉄▽UNWTO倫理特別賞=佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター、ルール&フルーツ「富士山ネイチャーツアーズ」、JTB熊本支店、クラブツーリズム、エイチ・アイ・エス ユニバーサルツーリズムデスク、ピッキオ   


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