内閣府はこのほど、景気ウォッチャー調査の8月分を公表した。同月の現状判断DI(季節調整値)は前月比1.7ポイント増の45.5。サービス関連を含めた家計動向関連、企業動向関連、雇用関連の三つのDIが全て上昇した。宿泊、旅行業など観光関係者から、行動制限がない夏を迎えて売り上げが回復したとの声もあるが、新型コロナの新規感染者数の増加に伴うキャンセル増も指摘。先行きは、政府による全国旅行支援の実施や水際対策の緩和に期待をかけている。
DIは各地の景気の状況を観察できる業種の人々に、3カ月前と比較した景気の現状、2~3カ月先の景気について、「良い」「どちらともいえない」「やや悪い」など5段階で判断してもらい、結果を数値化したもの。
現状DIを見ると、家計動向関連のうち、サービス関連が前月比0.3ポイント増の44.6。飲食関連は6.3ポイント増の37.1。
先行きDIは、サービス関連が前月比11.0ポイント増の52.2と大幅増。飲食関連も7.0ポイント増の51.5と上昇した。
景気判断理由について、観光関連の主な回答は次の通り。
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