クラブツーリズムは3月28~30日、2021年には改装してホテルへと変わる「旧奈良監獄」の貸し切り企画を催行する。貸し切り企画は今回で3回目。100年の時を超えて原形を保つ明治時代の遺構の内部を巡る貴重な機会を提供する。
旧奈良監獄は、1908年に造られた刑務所で、奈良市の中心部に位置する。「明治五大監獄」の一つに数えられている。また、建物は、両脇にドーム型の円塔を備えるロマネスク様式の表門のほか、銅板づくりの屋根が印象的な尖塔を配した庁舎など、歴史的価値が高い建造物としても評価されている。監獄内も庁舎、中央看守所、収容棟、座敷牢、西欧諸国の機能を取り入れた単独室など見どころは豊富だ。
同社イチ押しのツアーは、「3日間限定!クラブツーリズム貸切『旧奈良監獄』早春の氷室神社・奈良公園・橿原神宮」日帰りツアー。旅程は新大阪駅発着で、料金は大人1人7990円から。ツアーでは、映画のロケ地にもなった内部を約60分間見学できるほか、解説パンフレットや刑務官OBの定点ガイドが付く。このほか、「旧奈良監獄マルシェ」も楽しめる。
同社京の旅デザインセンターの宮本津由所長は「100年以上の間、奈良で刑務所としての役割を果たしてきた旧奈良監獄。他の旅行会社では取り扱っていないクラブツーリズムならではの特別企画として実施する。ホテルになる前のありのままの姿をぜひ見てほしい」と話す。2019年11月の2回目のツアーでは約4400人を集客している。
ロマネスク様式を取り入れた旧奈良監獄表門