世界的なオンライン・トラベル・エージェントのエクスペディアは20日、アフター・コロナを見据えた対応として、モバイルアプリやウェブサイトなどのプラットフォームの刷新に取り組むと発表した。複数の旅の要素をシームレスにまとめ、旅行者がニーズや関心に応じて満足のいく旅行を組み立てられるよう機能を強化する。
主なプラットフォームの刷新事項は次の通り。
【全てのものを一つの場所に】
▽一つのプラットフォーム上で旅行予約を完結させることに価値を置いている人に向けて、旅程機能を充実させた。モバイルアプリまたはウェブサイトのいずれにおいても、旅行に関する全ての情報を1カ所で確認できるようにし、検索などに時間を費やすことなく手軽に旅行を計画できるようにする。
▽「おすすめパッケージプラン」という、事前に「航空券+宿泊施設+現地ツアー」を組み合わせた新たなパッケージ商品を導入する。何千もある選択肢から選ぶストレスを軽減するとともに、旅行プランの追加や削除といったカスタマイズが簡単にできる。
【旅の始まりから終わりまでサポート】
▽オンラインチャットで旅行者をサポートする「バーチャルエージェント」機能に引き続き投資し、今後数カ月のうちに英語圏以外のサイト上での利用を可能にする。「ワンクリックキャンセル」によってワンクリックで旅程全体をキャンセルできるほか、バーチャルエージェントに旅行について問い合わせることも可能。特定の宿泊施設の新型コロナウイルス感染症対策なども確認できる。
▽旅先で多くの発見や体験ができるよう、宿の詳細ページに宿泊施設周辺で人気の現地ツアーを表示する。これらの現地ツアーの機能は旅行の予約後や旅行中でも利用可能で、旅行の楽しみをサポートする。
【全ての旅を最大限に充実】
▽全てのエクスペディア会員を「エクスペディア会員プログラム」に統合。エクスペディア上の会員システムを分かりやすくする。未登録の旅行者が次回のログインから旅行体験に応じたポイントを獲得できるようにする。1年以内にエクスペディア会員プログラムに追加特典を導入するとともに、ポイントの獲得・利用方法を分かりやすくするなど、充実したプログラムを提供する。
▽旅行者が最適なフライトや運賃プランを見つけ、需要に合った最高の旅行ができるよう、新しいフライト予約体験を提供していく。「機内持ち込みが可能か」「座席指定が可能か」といった細かな情報は旅行者にとって非常に重要であり、フライトの選択肢を明確にすることで、旅行者が最高なフライト体験をできるよう貢献する。
▽宿泊施設をアメニティ別に予約ができる機能を開始する。朝食や駐車場など、旅行者が宿泊料金に含まれている内容を十分に把握することが難しくなっていた。そこで、アメニティごとの価格差を明示することで、表示された料金に何が含まれているかを推測する必要がなくなり、安心して予約ができるようにする。