エアビー、五輪パートナー企業に


記者発表会に田邉社長(右から1人目)、元レスリング選手の吉田さん(中央)らが出席した

東京含む5大会 民泊・体験の提供で貢献

世界最大手の民泊仲介サイトを運営するエアビーアンドビー(本社・米国カリフォルニア州サンフランシスコ)は18日、国際オリンピック委員会(IOC)と「TOPパートナー」契約を締結した。東京オリンピック(五輪)をはじめ夏季、冬季の五輪5大会を含む2028年までが対象。開催都市での多様な宿泊や体験の提供をはじめ、五輪に出場した経験を持つアスリート「オリンピアン」が提供する体験プログラムの創設などを通じて、五輪が掲げる社会の持続的な発展などの目標に貢献する。

日本にとどまらないグローバルなパートナー契約で、東京五輪以降も、22年の北京冬季五輪、24年のパリ五輪、26年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪、28年のロサンゼルス五輪の5大会が対象となる。

エアビーアンドビー共同創業者のジョー・ゲビア氏は「パートナーシップ契約は、多様性の尊重、アクセシビリティ対応、持続可能性への配慮をさらに高め、選手とホストコミュニティが前向きなレガシーを後世に残していくことを目指すもの。エアビーアンドビー・コミュニティがオリンピック精神を担う力になれることを誇りに思う」とのコメントを発表。

IOCのトーマス・バッハ会長も「このパートナーシップはオリンピック競技大会の効率的な開催が持続可能性を達成し、また、ホストコミュニティにレガシーを残すというIOCの戦略を下支えするものだ」と期待を寄せた。

日本法人のエアビーアンドビージャパンは19日、記者発表会を東京都内で開いた。パートナー契約を踏まえた日本での取り組みとして、(1)東京五輪に向けて新たに民泊を始める方(ホスト)への支援(2)東京五輪期間中のユニークな宿泊施設の選択肢の提供(3)オリンピアンによる体験プログラムの提供―を挙げた。

東京五輪に向けてホストを増やす支援では、自治体が実施するイベント民泊を促進するため、受け入れのセミナー、募集への協力などを支援していく考え。日本法人の田邉泰之社長は「大規模イベントと民泊は非常に相性が良い。民泊や体験のホストになるという新しい形で、楽しみながらオリンピックに参加できる」と述べた。

エアビーアンドビーが仲介するオリンピアンによる体験プログラムは、ホストであるアスリートが競技経験を生かし、ゲストとスポーツなどをテーマに交流する新たなサービス。オリンピアンの現役引退後の収入を支援する目的もある。ホストとなるオリンピアン向けの研修などを実施し、来年夏までにプログラムの提供を開始する予定。

記者発表会には、女子レスリング元選手、金メダリストの吉田沙保里さんがゲスト出演し、オリンピアンによる体験プログラムについて「アスリートのセカンドキャリアとして活動の場が広がる。さまざまな競技の体験を通して日本のスポーツ界が盛り上がるとよい」と語った。

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