リクルートのじゃらんリサーチセンター(JRC)は8月28日、福岡市のホテル日航福岡で、九州エリアを対象にした「観光振興セミナー」を開催した。センター長の沢登次彦氏、主席研究員の森戸香奈子氏が講演し、多くの観光関係者が耳を傾けた。
沢登氏は、コロナ禍を経て観光業界が抱える課題と今後の観光戦略について言及。「持続可能性」の重要性を強調し、地域住民の積極的な観光への関与こそが成功の鍵を握ると指摘。
また、直近での国内旅行実施率は50代の旅行手控えなどもあり、49.5%とコロナ前に比べ減少傾向にある。一方、インバウンド需要は回復基調にあり、特にアジアからの観光客が九州を訪れている現状を報告した。
森戸氏は、じゃらんの「国内宿泊旅行調査2024」の結果に基づき、世代別の旅行動向を分析。国内旅行では、若年層は自由な旅行を好む傾向があり、素泊まりが人気を集めていることや男性のひとり旅需要の拡大などを明らかにした。
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