堺市文化観光拠点「さかい利晶の杜」が20日、大阪府堺市にオープンした。メーン施設の「堺市立歴史文化にぎわいプラザ」には、堺にゆかりの深い文化人である茶人の千利休をテーマにした「千利休茶の湯館」、作家、歌人の与謝野晶子をテーマにした「与謝野晶子記念館」などがある。
千利休茶の湯館の名誉館長には裏千家の千玄室大宗匠が、与謝野晶子記念館の名誉館長には与謝野馨氏が就任した。
千利休茶の湯館は、千利休や茶の湯についての展示が行われているほか、本格的な茶の湯を体験できる施設も整備。千利休が造った茶室のうち唯一現存する茶室で国宝の「待庵」が創建当初の姿に復元されている。
与謝野晶子記念館は、与謝野晶子の「生誕の地・堺」として、作品の世界やその生き方を展示で紹介している。与謝野晶子の生家「駿河屋」の店構えや帳場を実物大で再現した施設もある。
観覧料は、千利休茶の湯館、与謝野晶子記念館、さかい待庵の外観自由見学は一般300円、高校生200円、小学生100円。観光案内展示室の入館は無料。茶の湯体験「立礼呈茶」(抹茶と菓子付き)は一般500円、高校生400円、小学生300円。
休館は第3火曜(祝日の場合は翌日)と年末年始。
オープンした「さかい利晶の杜」の外観