
800社が出展、6万5千人の来場見込む
日本最大級の宿泊・飲食サービス産業に向けた商談専門展示会「HCJ2025」(第53回国際ホテル・レストラン・ショー、第46回フード・ケータリングショー、第25回厨房設備機器展)が2月4~7日、東京ビッグサイト(東京都江東区)東展示棟1~6ホールで開かれる。800社、2300ブースが出展し、最新の製品・サービスを展示するほか、業界の最新の施策を学べるセミナーを開催。深刻化する人手不足をはじめ、業界を取り巻く諸問題の解決を図る。
主催は国際ホテル・レストラン・ショーが日本能率協会と、観光関連団体(日本ホテル協会、日本旅館協会、国際観光日本レストラン協会、国際観光施設協会)。観光庁、農林水産省、東京都、日本政府観光局(JNTO)などが後援する。
出展するのは「厨房設備」「給食・弁当関連」「客室備品、アメニティ、インテリア」「テーブルウェア」「衛生・清掃」「エコ・省エネ」「ITシステム」「ロボット」「人材育成・採用」「食材・飲料」「温浴設備」などの各ジャンル。ホテル・旅館をはじめ、外食・中食・給食、小売、商業・店舗・レジャー施設、温浴施設などの関係者に向けて、有益な情報を提供する。
ブース数は2021年から昨年まで1323、1634、1884、2198と、年を追うごとに増え、今年は昨年をおよそ100ブース上回る2300ブースが出展する。
来場者数も増加。2021年から2万4196人、2万8328人、4万6457人、5万131人と増え、今年は6万5千人を見込んでいる。来場満足度を調べたところ、81%が「満足」したとのデータもある。
課題解決への提言、若手チームが発表
宿泊・外食業界の若手による提言発表「ネクストリーダーズ」の「東京ラウンド」が5日午前10時30分から、「全国ファイナルステージ」が7日午後0時30分から、東6ホール「トレンドセミナー&ステージ」で開かれる。
宿泊・外食業界の若手が企業の枠を超えてチームを編成。業界の抱える課題解決へ議論を重ね、そこから導き出した提言を発表する。
既に札幌、大阪、福岡でラウンドが行われ、それぞれの代表が決定。今回の東京ラウンドで東京代表が決定し、7日の全国ファイナルステージで四つの代表チームから、1チームの「全国ナンバーワン」が決定する。
業界の識者らが審査する。総合ファシリテーターを徳江順一郎(東洋大学国際観光学部准教授)、地域ファシリテーターを杉浦康広(目白大学短期大学部ビジネス社会学科専任講師)、田上衛(東洋大学現代社会総合研究所客員研究員)、アドバイザーを相原昌一郎(新井旅館代表取締役)、生沼久(日本ホテル執行役員兼メズム東京、オートグラフコレクション総支配人)、服部崇(城西国際大学観光学部観光学科教授)各氏らが務める。
東京ラウンドで発表する12チームとテーマは別表の通り。選ばれた1チームが全国ファイナルステージに進出する。ファイナルステージ進出が決まっているほかの3チームのテーマは次の通り。
札幌代表「心理的安全性と離職の相関性」▽大阪代表「DX時代におけるホスピタリティ業界の労働環境と働き方改革」▽福岡代表「九州は、もう荷物で疲れない Luggage Management」。
聴講は無料だが、事前登録が各日で必要。先着順で200席を用意している。