業務の効率化に成果
新日本コンピュータサービスは、旅館・ホテルに特化したフロントシステム(PMS)「Future(フューチャー)V」を開発。多くの宿泊施設が導入し、業務の効率化に成果を上げている。
予約管理、フロント会計、顧客管理の各システムを標準装備するほか、豊富なオプションを用意。「基本パッケージほか、施設独自のプログラムも作成可能」といった、拡張性の高さが特長だ。
埼玉県飯能市名栗温泉の旅館「大松閣」(客室19室)もフューチャーⅤの導入旅館の一つ。昨年12月、従来のシステムから大幅にバージョンアップする形で新たなシステムに切り替えた。
従来はフロント業務のみで使用していたが、今回新たにPOSシステムとの連動や、調理場におけるインフォメーションシステムを導入。POSではレストランや売店の売り上げを従業員手持ちのタブレットに入力することで、チェックアウト時のフロントでの一括精算が可能に。従来の伝票への手書きやレジへの入力がいらなくなった。「精算作業が楽になり、ミスもなくなった」と、同館の柏木宏泰社長。
料理の数や内容について、日々の情報を調理場で確認できるインフォメーションシステムも導入。変更があった際にも人による情報伝達が不要で、業務の効率化を実現している。
「100年以上の歴史がある、山の中の一軒宿」(柏木社長)。都心から電車で1時間と、交通至便な場所に位置しながら、水遊びを楽しめる川やハンモックを備えた森がすぐ目の前にあるなど、「自然を感じられる、子ども連れの家族に優しい宿」(同)。開放感たっぷりの露天風呂や、旬の素材を使った会席料理も好評だ。
名旅館の運営を新日本コンピュータサービスのシステムが陰で支えている。
大松閣全景