京都市は6月1日から、京都駅と市内の観光地を結ぶ「観光特急バス」の運行を開始した。インバウンドが復活し、観光地周辺の一部のバス路線に住民がバスに乗れないなどオーバーツーリズムが懸念される中、日常生活を中心とした市民利用と観光利用のすみ分けを行い、混雑解消を図るのが目的。担当者は「すでに多くのお客さまにご乗車いただいている。大きな混乱やトラブルはなく、滑り出しは順調」と話している。
観光特急バスは、清水寺までノンストップで向かう路線と、清水寺(五条坂)を経由して岡崎公園―銀閣寺方面まで行く2路線で、運行は土日、祝日限定。運行日の午前中は清水寺(五条坂)方面へ約7~8分ごとに運行し、これまでよりも短時間で目的地まで行くことができるようになった。
運賃は大人500円、子ども250円と、通常の約2倍。ただ、「地下鉄・バス1日券」(大人1100円、子ども550円)や「京都修学旅行1dayチケット」を購入すると、追加料金不要で観光特急バスも乗り放題となる。