
宿経営者であるあなたは従業員から、常に背中を見られています。これはどういうことかについて、今回は考えていきます。
ある旅館の朝礼風景。午前10時30分になると、会議室には社長以下その日出席が可能な従業員が集まってきます。
そして宿の経営理念、行動指針を全員で唱和します。この行動指針の中に「凡事徹底(ぼんじてってい)」という言葉があります。当たり前のことを徹底的に行うという意味のようです。
とても立派な朝礼でした。その宿の社長は、普段異業種交流や勉強会に出席し、そこでの学びを従業員にも伝えています。
このお宿に何回か訪問していると、社長が従業員を大声で叱責している場面を、たまたま見かけました。また、社長が出張するたびに、仮払金が増え、かなりの金額がたまっているようです。
幹部からは、社長は気分屋で人の好き嫌いが激しく、金銭的に公私混同しているとの声が聞こえてきました。
それでも会社の中がうまく回り、雰囲気が良ければいいのですが、残念ながらそうではなかったのです。
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