特殊染料メーカーの染めQテクノロジィ(茨城県五霞町、菱木貞夫社長)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて除菌・抗菌スプレー「マスクはガードしなければ」と「ウイルス増殖環境消滅」の増産を休日返上で進めている。
マスクはガードしなければ(50ミリリットル)では、マスクの表裏の表面にまんべんなくスプレーし、10~15分程度乾燥させると、抗菌フィルターでガードされたマスクが完成。除菌・抗菌効果は約1週間持続する。
ウイルス増殖環境消滅(300ミリリットル)は、ドアノブや手すり、キーボードなど手の触れる場所に塗布することで、約1カ月の効果が得られる。
優れた殺菌・抗菌作用を持つ薬剤「ポリヘキサメチレングアニジン(PHMG)」と「ポリヘキサメチレンビグアナイド(PHMB)」の混合剤などを使用。同社独自の「ナノ分子密着」技術で、対象物の表面に瞬間的に固着させる。その効果は日本細菌学会でも報告されている。
同社は4月中旬、両スプレーを埼玉県幸手市に計1200本、茨城県五霞町に計600本寄贈。両市町の医療機関、介護施設、教育施設、公共施設で現在活用されている。
菱木社長は「10年前に開発した製品で、ほとんど売れていなかったが、新型コロナウイルスで状況が一変。1月から注文が殺到している」と話す。
スプレーの有効な活用法については次のように語った。「マスクにスプレーすることで、飛沫感染を防ぐことができる。マスクを外した時に表面に付着したウイルスが空気中に飛び散り、それを吸い込んでしまうリスクも軽減できる。手袋にスプレーしておく方法も有効だ。手の触れる場所の全てを常に消毒した状態に保つのは難しいが、抗菌フィルターでガードした手袋をはめていれば、接触感染の予防に役立つ」。
この件についての問い合わせ先は、染めQテクノロジィvirus-taisaku@somayq.com。URLは、https://somayq.com/。
「マスクはガードしなければ!」
「ウイルス増殖環境消滅」