
達人釜
レトルト食品を製造
業務用設備機器、システムなどのトータルサービスを提供するパナソニック産機システムズ(東京都墨田区)は、レトルト食品を製造できる小型高温高圧調理機「達人釜」の導入を宿泊施設に推奨している。
すでに食品加工業者をはじめ、飲食店や病院、福祉施設などに広く導入されている。
従来の加熱調理機器では困難とされる101度以上の温度帯での真空調理を実現した点が特徴。パウチで密閉した食材や調理品を高温高圧で処理し、常温保存、常温物流が可能なレトルト食品に製造できるという。
使い方は簡単。電源を入れ、バスケットにパウチをセットして温度、時間、排水温度を設定し、スタートボタンを押すのみ。1回の調理時間は60分から90分で、最大60~70袋分が製造可能だ。
本体サイズは幅600×奥行き560×高さ979ミリと、家庭用洗濯機程度のコンパクトサイズ。小ロットでの製造が可能で、給排水と電源があれば手軽に設置できる。
また、各種のボイラーや圧力容器の資格は不要で、誰でも扱える。
旅館・ホテルでは、「名物料理や地場の特産品を使ったオリジナル料理をお土産品として販売することができるほか、繁忙期に向けて閑散期に旬の食材の下処理や惣菜類の加工をしておくことで作業の平準化を図ることができる。また常温保存・配送ができるのでネット販売などを始めることも可能となる」と同社販売促進部の渡邊好子氏。
この件についての問い合わせ先はパナソニック産機システムズ・販売促進部TEL03(6364)3729。
達人釜