
1人でも多くのお客さまにやさしくありたい宿
島根県松江しんじ湖温泉の「なにわ一水」は、「1人でも多くのお客さまにやさしくありたい宿」を目標に、ハード、ソフト両面から日本で一番のバリアフリー、ユニバーサルデザインの宿を目指している。既にバリアフリー対応客室を2室設置済みだったが、車椅子利用者への対応が一部で難しかった状況があり、スタッフから改善の声が出たことで取り組みを始めた。
地元のバリアフリーツアーセンターの協力を得て、障がい者の人々の意見を取り入れてハードを改修。共用多目的トイレの設置や既存トイレの車椅子対応への改修、リフト付き送迎車両の導入を進めた。
視覚、聴覚障がいを持つ人の利用も増加したことで、電波を利用した音声案内装置や、客室とフロント間専用のファクス、筆談機を導入。2021年は同館初となる視覚、聴覚障がい者に配慮したユニバーサルデザイン客室を設置した。
ハードとともにソフトの対応を充実させようと、障がい者接遇研修を全社員に実施。「サービス介助士」「准サービス介助士」の資格取得時への助成制度も整えた。
「お客さまの求める内容は日々変わっている。これからもバリアフリー対応の充実へ鋭意取り組んでいきたい」。