和倉温泉 ウォーターフロント構想
石川県の和倉温泉旅館協同組合は令和2年度、「”海のリゾート和倉温泉”ウォーターフロント（海の玄関）活用インバウンド誘客事業」に取り組んだ。「親水空間が乏しく、海の空間づくりの必要性が指摘されてきた」中、遊歩道の整備など、新たなにぎわい空間の創出を目指した。
海沿いの足湯付き公園「和倉温泉湯っ足りパーク」に、県木のアテ（ヒノキアスナロ）を使ったデッキ遊歩道を整備。遊歩道は溝を覆う形で整備され、段差がなくなったため車椅子でも海岸近くに行けるなど、バリアフリー化を実現した。デッキ遊歩道では釣りも楽しめるようになり、若者を中心に集う人が増えた。
温泉街のもう一つの親水拠点でプール付き公園の和倉温泉シーサイドパークはプールが閉鎖中。その利活用を検討するメンバーに組合青年部や施設周辺の旅館館主らに参加してもらい、これら海の拠点を結ぶ観光遊覧船の就航など、多角的に検討を進めている。
