月岡温泉まちづくり事業「歩いて楽しい温泉街へ」
新潟県の月岡温泉旅館協同組合、同温泉観光協会、旅館の若手経営者らが立ち上げた合同会社ミライズは、温泉街の活性化へ、歩いて楽しい街づくり事業を2014年から進めている。外観のリノベーションや空き店舗の再生に取り組み、成果を挙げている。
街中の空いている土地に箱庭や植栽を施し、街全体に緑を増やす運動を展開。街中のブロック塀やフェンスを木製の茶塀に改修し、建物や看板も同じ色味に塗り替えるなど、街並みの統一感を演出した。
夜は手作りの行灯や和傘の装飾で非日常を演出。観光客がSNSに写真を投稿するなど、温泉地のイメージアップに貢献している。
温泉井戸のポンプ小屋があるだけだった場所は飲泉所と手湯を設けた。自称「日本一まずい温泉が飲める場所」として、人気を呼んでいる。
空き店舗の再生にはミライズが取り組んだ。「この地域ならでは」をテーマに、毎年1店舗ずつをリニューアル。まんじゅう店だった空き店舗を県内全酒蔵のプレミアム酒を集めた店舗に改装したのを皮切りに、発酵食品、米菓など、現在まで7店舗が開業している。