【中国観光レポート】互いの家に泊まる「交換型旅行」が若者の間で人気に


 4月29日から5月3日までが「メーデー5連休」だった中国。ホテルの宿泊費が高騰し、多くの人が目を丸めることになった。そんな中、宿泊費「0」円の旅行スタイルがネット上で話題となった。その方法とは、互いに知らない人同士が相手の街へ旅行に行き、それぞれが相手の家に泊まって宿泊費を節約するという方法で、「交換型旅行」と呼ばれている。

Winwinの「交換型旅行」

 調査では、このような「交換型」旅行は主に2種類のスタイルがあることが分かった。1つは、前もって日にちを決めておき、双方が同じ日に相手の街へ行くというスタイル。

 もう一つは、まず片方が相手の家に行き、その家の人の世話を受け、別の日に、もう片方が相手の家に行って、その家の人の世話を受けるというスタイルだ。

 SNSを見ると、「交換」相手を求める書き込みがたくさんあり、すでに実行してうまくいったというネットユーザーもたくさんいた。

 湖南省長沙市の女性・傅さんは数日後に福建省からサイクリング友達が泊まりに来るといい、「私の家で彼女をもてなし、その後に福建省の彼女の家に泊まりに行く予定。そうすることで、家を活用できるし、新しい友達もできて、とてもいいことだと思う」と、うれしそうに話す。

50年前のフランスで発案

 華東政法大学の李婧准教授によると、最も早くに「交換型旅行」を発案したのは50年前のフランスの青年教師で、近年は、インターネットが登場したことで発展するようになった経済的な旅行スタイルだという。

 インターネット上で近年、少しずつ人気となり、自由に旅する旅行者の代表的存在ともいえるネットユーザーの間で大人気となっている。

 北京理工大学・法学院の孟強教授は、「交換型旅行は、旅行の計画の面でサポートし合い、相手に旅行のスケジュールや注意点などを伝えることで、失敗を避けることができるのがメリット。また、相手に現地のおすすめスポットやグルメなどを紹介してもらったり、とても価値のある旅行計画やガイド、ひいてはお金では買えないサービスを提供してもらったりできる」との見方を示している。

【記事提供:人民日報海外版日本月刊

 
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