旅館向け機能を追加
ホテル・旅館専門の総合エンジニアリング会社のタップは、小規模宿泊施設向けの予約・宿泊管理システム「accommod(アコモド)」に旅館向け機能を追加した「アコモド旅館版」をリリースした。
アコモドは自社サイト向け宿泊予約システムとPMS(ホテルシステム)がセットになったクラウド型ソフトウエア。帝国ホテル、アパホテル、星野リゾート、銀水荘などが使っているタップシステムの簡易版を初期費用なしの低コストで導入できる。
通常版から旅館版に新たに追加された機能は、朝・昼・夕食内容を細かく設定できる機能、追加・別注料理の設定機能、手配品項目の追加機能、日帰り予約機能など。主に小規模ビジネスホテルで使われてきたアコモドに、旅館で必要な機能を追加することで、安価で信頼性の高い予約・宿泊管理システムを実現した。
タップは2022年の夏に兵庫県豊岡市の助成を受けた城崎温泉をサポートする形で地域観光DXの第1弾に着手。約30軒の旅館・ホテルのPMSを接続して、地域DMOで全体の予約動向や収益予測などを把握し、エリアマーケティングに生かす「エリアPMS」を構築した。
予約システムとPMSを未導入だった約10軒の旅館にはアコモドを導入。その際に、手書きの台帳で予約管理をしている旅館経営者たちへのヒアリングを重ね、要望を受けた機能を開発、追加し、アコモド旅館版を完成させた。
タップの宿泊・観光DX事業部では、アコモドを旅館が使いやすく、安価で高性能な予約・宿泊管理システムとして提案し、地域観光DXの横展開に貢献していく考えだ。
▷accommod(アコモド) – 簡単・便利・安心の宿泊予約管理システム
▷THL(Tap Hospitality Lab)|観光・宿泊業の実証実験施設