【データ】旅行者は旅の下調べに平均5 時間以上費やしていることが判明 エクスペディア「Path to Purchase(購入までの道のり)」調査


 エクスペディアは7月26日、「Path to Purchase(購入までの道のり)」調査の結果を発表した。それによると旅行者は旅の下調べに平均5 時間以上費やしていることが判明した。 

~ 東京から台北への移動時間よりも長い結果に ~

~ソーシャルメディアと広告の影響力の役割が拡大、購入までに旅行者が利用する上位情報源と新たなオンライン経路が明らかに~

 

エクスペディア・グループはこのたび、「Path to Purchase(購入までの道のり)」調査を行い、旅行者がインスピレーションを求め、旅行を計画する際の旅行コンテンツの消費習慣が明らかにしました。それによると、旅行者は予約前の 45 日間で平均 303 分、 5 時間以上もの時間を旅行関連のコンテンツ検索に費やしていることが判明しました。

 

エクスペディア・グループと ルース・リサーチ(Luth Research )が実施したこの調査は、オンラインショッピングの旅を通して旅行者の嗜好や行動に着目し、旅行ウェブサイトの典型的な訪問回数やページビューから、目的地の検討、旅行のリソース、各段階での影響に至るまで、旅行者がどこでどのように旅行を計画し、予約するかを明らかにしました。

 

予約プロセスで影響力を高める旅行関連コンテンツ

 

今回の調査では、旅行者がオンラインで旅行を予約するまでの 45 日間で選択肢を絞り込み旅行について決定するために、かなり多くのコンテンツを参考にしていることが明らかになりました。今回の調査で対象となった日本、オーストラリア、カナダ、フランス、メキシコ、英国、米国 の7 か国の平均的な調査結果は以下のとおりです。

 

  • 旅行者は予約前の 45 日間に 141 ページ、米国の旅行者は 277 ページもの旅行関連コンテンツを閲覧しています。ページビューは予約プロセス全体に分散して見られます。
  • 計画初期にはコンテンツの閲覧は散発的ですが (1 日あたり約5 ページビュー)、予約前の数日間で爆発的に増加し、予約当日には 25 ページビューに増加します。

 

また、旅行者が予約までの 45 日間に利用している上位リソースの詳細は以下のとおりです。

 

  • ほとんどの旅行者が利用する上位 5 つのリソースは、オンライン旅行会社 (80%)、検索エンジン (61%)、ソーシャルメディア (58%)、航空会社のウェブサイト (54%)、メタ旅行ウェブサイト (51%) となりました。
  • 旅行者の 5 人中 4 人は、旅行の予約を行う前のいずれかの時点でオンライン旅行会社を訪問しています。これは、旅行者は別のウェブサイトで予約する場合でも、ヒントやリサーチ、計画のためにオンライン旅行会社を訪問する可能性が高いことを示しています。

 

旅行者は目的地のヒントを探している

 

ほとんどの旅行者は旅行の計画を始めるまではどこに旅行したいか決めていないことが明らかになりました。

 

  • 調査対象となった旅行者の 5 人中 3 人近くが、最初に旅行すると決めたときに特定の目的地を決めていなかったか、複数の目的地を検討していたと回答しました (59%)。
  • メキシコからの旅行者の 80% 超、英国からの旅行者の 62% が、目的地を決めていませんでした。このことは、これらの旅行者が目的地の決定において様々な情報の影響を受けやすい可能性を示しています。

 

また、かなりの数の旅行者が、ソーシャルメディアや広告で見た内容に影響を受けていると答えました。

 

  • 予約までにソーシャルメディアを使用している人のうち、77% が旅のヒントを得るためにソーシャルメディアを利用したことがわかりました。
  • ほぼ 5 人に 1 人 (19%) の旅行者が、旅行の予約の決定に広告が影響を与えたと回答しました。この数字はメキシコからの旅行者で最も高く、40% に達しました。
  • バケーションレンタル利用者(26%) および、ホテル利用者(22%) も広告の影響を受けた割合が高くなっていることが判明しました。

 

「旅行者が予約に至るまでの道のりは複雑で、紆余曲折に満ちています。今回の調査では、旅行者が予約するまでの数週間で、旅行の計画についてどれだけ多く考えたり検討したりして選択肢を絞り込もうとしているかが浮き彫りになりました。これは、旅行者が決断を下す前にアピールする機会が多くあることを意味しており、その過程で、自社ブランドのチャネルだけでなく、できるだけ頻繁に複数のタッチポイントで旅行者の目に触れることが不可欠であることを考えると、パートナーシップの重要性がより明確になったと言えます。今回の調査を通じ、予約に至るまでのプロセスで旅行者にリーチしてアピールし、エンゲージメントを高めるのに役立つ実用的な情報を提供することで、B2B 旅行会社パートナーの皆様にお客様の予約率向上に必要なツールを提供できることを嬉しく思います。」(エクスペディア・フォー・ビジネス(Expedia for Business)担当 シニアヴァイスプレジデント兼最高マーケティング責任者 シェリル・ミラーのコメント)

 

情報を活用するのに役立つレポートの全文はこちらよりご覧いただけます(英語のみ)。

 

 

調査方法

今回の消費者調査は、2023 年 3 月 24 日から 4 月 19 日に、オーストラリア、カナダ、フランス、日本、メキシコ、英国、米国の 7 つの市場で過去 6 か月以内に実際に旅行を予約した 18 歳以上の 5,713 人を対象に Luth Research が実施しました。

 

行動デジタル調査では、ルース・リサーチ社(Luth Research) の ZQ Intelligence パッシブ メーター テクノロジーとそのデジタル行動データベースを使用して、オーストラリア、カナダ、フランス、日本、メキシコ、英国、米国の 7 つの市場で 18 歳以上の 70,000 人以上を対象に、旅行を予約するまでのプロセスを分析しました。デジタルデータパネルは 12 か月にわたり、デスクトップとモバイルデバイスを対象として、モバイルアプリの可視性を制限しながら、旅行予約に至るまでの 45 日間の旅行者の行動と影響を評価しました。また、過去 12 か月以内の関連旅行サイトへのオンライン訪問を特定し、予約の 45 日前からのデジタルデータを抽出・分析しました。

 


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