【データ】キャッシュレスに対する国内の意識調査 シフィット調べ

  • 2019年1月17日

株式会社シフィットは、同社が運営しているクレジットカード総合情報サイト「クレカッティ」でキャッシュレスに対するアンケート調査とキャッシュレスが進まない原因の考察を発表しました。
東京オリンピックが開催される2020年に向けて、国内でも急激に進むキャッシュレス決済。

新しい電子マネーやスマホ決済なども続々と登場していますが、アメリカなど諸外国に比べるとまだまだ日本は現金主義が強く、キャッシュレスが浸透しているとは言えません。

そこで今回は、WEBアンケートでキャッシュレス決済に対する意識を調査しました。

【調査概要】
・調査対象:全国
・調査方法:クラウドソーシングサービスによるアンケート調査
・実施時期:2018年12月上旬
・回答数:100

調査レポートURL: https://crecatty.jp/report/24949/

■キャッシュレス決済と現金払いの割合
まずはどれぐらいキャッシュレス決済が浸透しているのか、アンケートで確認しました。

▼Q.1あなたは次の2つのうち、どの支払方法を選ぶことが多いですか?

・キャッシュレス決済 ※
・現金払い

※キャッシュレス決済には、クレジットカード、デビットカード/プリペイドカード、電子マネーを含む

●アンケート結果
・キャッシュレス決済:47人
・現金払い:53人

この結果を見ると、「日本も意外とキャッシュレス化に対応しているのでは?」と思う方も多いでしょう。

しかし、経済産業省の「キャッシュレスの現状と推進」によると、2016年の段階で民間全体の消費支出に対して、キャッシュレス決済の消費割合は20%しかありません。

どうして結果に差があるのでしょうか。

■どのキャッシュレス決済が多く使われているのか
キャッシュレス決済の利用割合と、消費割合に大きく差があるため、次のようなアンケートをとりました。

▼Q2.キャッシュレス決済と答えた方に質問です。以下3つのうち、どの支払方法をよく使いますか?

・クレジットカード
・デビットカード/プリペイドカード
・電子マネー

●アンケート結果
・クレジットカード:30人
・デビットカード/プリペイドカード:2人
・電子マネー:15人

キャッシュレス決済をする場合、デビットカード/プリペイドカードを利用する方は少なく、約4.2%しかいません。

海外ではデビットカードでの決済は、キャッシュレス決済の要の一つです。

キャッシュレス化率60%を超える中国の銀聯カードは、デビットカードが主流になります。

また、利用率30%を超える電子マネーは、少額決済に対応したものです。

決済できる最高金額が、数万円程度と大きい買い物には適していないという面も、利用率と消費支出率に差がある要因だと考えられます。

■現金主義の方はキャッシュレス決済の利用を検討しているのか

次は、主に現金を利用すると答えた方に注目しましょう。

今後キャッシュレス化を促進させようと、国としても動きだしていますが、現金主義の方はどう思っているのでしょうか。

▼Q3.現金払いと答えた方に質問です。今後、キャッシュレス決済をメインにしたいと考えていますか?

・はい
・いいえ

●アンケート結果
・はい:15人
・いいえ:38人

やはり、現金主義と考えている方の多くは、このままキャッシュレス化に進むことに対して抵抗があるようです。

どうしてキャッシュレス決済に抵抗があるのか、聞いてみました。

▼Q.4いいえと答えた方に質問です。現金にこだわる理由を以下3つの中から近いものを選んでください。

・災害時に使えなくなるのが怖い
・キャッシュレス決済がよく分からない
・現金の方がなんとなく安心

●アンケート結果
・災害時に使えなくなるのが怖い:16人
・キャッシュレス決済がよく分からない:4人
・現金の方がなんとなく安心:33人

■キャッシュレス普及が日本で遅れている3つの理由

次に、日本のキャッシュレス化が進まない原因を見ていきましょう。

1. 現金を持ち歩いていても安全
落とした財布がそのまま帰ってくる、置き忘れたカバンも置かれたままになっているなど、外国人にとっては考えられないようなことが起こるほど、日本の治安については定評があります。

中国がキャッシュレス化へ踏み出した理由として、偽札が横行しているなど犯罪を抑制するためというのがあります。

日本では偽札の流通は極めて少なく、店舗としてもお客が出す現金を信用して受け取ることが可能です。

気軽に現金を持ち歩き、利用できるからこそ、現金の方が安心だと思う方が多い一つの要因になっています。

2. ATMの普及率が高い
本来であれば、銀行やATMの設置場所を探す必要があり、すぐに現金を引き出せないことが現金決済においてのデメリットでもありました。

しかし、今はコンビニやスーパーにATMを設置するなど、簡単にATMが見つかるようになったのです。

こうしたATMの普及率が高いのも、キャッシュレス化の歯止めるかける原因になっています。

3. 現金払いのみのお店が多い
何よりも、未だにクレジットカードが使えない店舗が多いという面は、キャッシュレス化にとっては大きな痛手でもあります。

しかし、キャッシュレスに対応していない店舗を責めることもできません。

キャッシュレス決済サービスを導入するには、当然コストもかかり、決済手数料も支払う必要があります。

だからといって、手数料をカバーすべく販売価格を上げると、お客さんは購入してくれないという悪循環が生まれ、店舗側の負担が大きいのです。

■まとめ:キャッシュレス決済と現金払いの共存がベスト
現金が消えた国と言われるスウェーデンでは、キャッシュレス化を進めるために、以下2つの強硬策ともいえる方法をとりました。

・公共交通機関での現金の取り扱いを中止
・多くの金融機関で現金を取り扱わない

しかし、キャッシュレス化を進めるうちに、弊害が出てきているのも事実です。

高齢者などキャッシュレスに対応しきれず、次の4つのような問題が起きていることが明らかになりました。

・現金を取り扱う金融機関が見つかりづらい
・カードなどの利用の仕方がわからない
・スマホを持っていない
・サイバーテロが起こった場合の懸念

日本も今後ますます少子高齢化社会になっていくため、現状では完全なキャッシュレス化は難しいと言えるのではないでしょうか。


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