キャリア形成の転機など紹介
「輝くホテリエールの創出」をミッションに掲げるホテル業界有志の任意団体「AXIA―Ladies in Hospitality」(浅生亜也代表理事)は15日、第1回「AXIA Forum2019」を東京都目黒区のホテル目黒雅叙園カノビアーノチャペルで開いた。
「ホテル業界で活躍する女性を輝かせる。ホテル業界を女性が憧れる職場にする」という目的で開催。現職ホテリエール、ホテル業界を目指す女子学生ら約100人の女性が参加した。
浅生代表理事は冒頭あいさつで「女性の感性がますます求められる時代になった。決められたことをこなす側ではなく、決めてマネジメントする側を目指してほしい」と語りかけた。
パネルディスカッション「キャリアブレークスルー・私がどのようにして今日のポジションに辿(たど)り着いたのか」では、ザ・ロイヤルパーク・キャンバス銀座8総支配人の関寛子氏、パレスホテル東京セールス&マーケティング部マーケティング室長の柳原芙美氏、三井ガーデンホテル銀座プレミアとホテル・ザ・セレスティン銀座の総支配人の中弥生氏が登壇。Finesse Hospitality Management社長でMPI Japan Chapter名誉会長の山本牧子氏が進行を務めた。
現在のポジションに向かうことになった最初の転機について各氏は次のように話し、自らの経験をアドバイスの意味を込めて披露した。
関氏「日本のホテル業界で働くようになって3年目に、ベトナム・ハノイのホテルに飛び込んだ。海外のホテルで働きたいと考えていたので、思い切って第一歩を踏み出した。それから世界が一気に広がった」。
柳原氏「入社2年目の時、海外セールスに興味はあるかと打診され、1年後に異動できた。興味があることを周囲に話していたことが上層部に届いたようだ。本当にやりたいことを口に出して発信すること、巡ってきたチャンスを逃さないことが大事だと思う」。
中氏「パークハイアット東京に開業スタッフとして入社。さまざまな国籍の外国人上司や同僚と一緒に働く中でやはり世界が広がった。セールス・マーケティングの仕事をやりたいと周囲に話していて、リッツカールトン大阪の開業では希望職に就くことができた」。
登壇した(左から)山本、関、柳原、中の各氏