「佐渡島の金山」が世界文化遺産に、第46回世界遺産委員会で決定 日本26件目


 文化庁によると、7月27日、インド・ニューデリーにて開催中の第46回世界遺産委員会において「佐渡島の金山(Sado Island Gold Mines)」が世界文化遺産として登録されることが決定した。今回の登録により、日本の世界遺産は文化遺産・自然遺産あわせて26件となる。

 「佐渡の金山」は新潟県佐渡市の佐渡島にある、西三川砂金山と相川鶴子金銀山から構成されており、17世紀には世界最大の金生産地だった。文化庁によれば、「『佐渡島の金山』は、世界の他の地域において採鉱等の機械化が進んだ時代に、高度な手工業による採鉱と製錬技術を継続したアジアにおける他に類を見ない事例である」ことから、世界遺産の登録基準4を満たすとして登録が決まったという。

 ただし、日本に対しては勧告が出ており、「相川鶴子金銀山」の緩衝地帯全域を重要文化的景観に選定して保護措置を強化することや、地下遺構保護のための森林管理のガイドラインの策定、オーバーツーリズム対策などが求められている。

 「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録に際し、岸田文雄総理は「世界遺産の候補地となって以来、14年もの間、多くの皆さんが待ち望んでいた喜ばしい知らせ」としたうえで「日本の宝から世界の宝となった『佐渡島の金山』を、これからもしっかりと守り、将来に引き継いでいけるよう、地元関係者の皆さんの取組を支援していきたい」とコメントした。

 また、盛山正仁文部科学相は登録決定に喜びを示すとともに「世界遺産一覧表への記載はゴールではなくスタート。今後、地元自治体・関係者において『佐渡島の金山』の保護に引き続き万全を期すとともに、世界中の多くの人々が現地を訪れ、その魅力に触れることができるよう、価値の発信や受入れ環境の整備等が進められることを期待している」とコメント。文部科学省としても関係省庁と連携しながら、地元自治体や関係者による取組に協力するという。

 
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