京都市は、京都に伝わる日本の文化、心の継承発展に寄与している旅館を「京都らしい宿泊施設」として７０軒を選び、このほど市内で表彰式＝写真＝を開いた。今年新設した制度で、今後は市の運営するウェブサイトなどで国内外に向け広く発信、京都ブランドの向上に一役買ってもらう。
市は２０１６年１０月、宿泊観光の向上を目指した「市宿泊施設拡充・誘致方針」を策定。この方針に基づき、「より魅力ある宿泊施設の開業や既存施設のサービス向上の促進を目的に『京都らしい宿泊施設表彰』を創設、対象となる施設を募集していた」（観光ＭＩＣＥ推進室）。
選定基準は昨年４月１日時点で、（１）年間を通じ営業（２）床の間を備えた和室（３）和食を提供（４）和装の部屋係がいる（５）外国人観光をもてなしている―の条件をクリアした施設。
市は旅館、インバウンドの専門家を審査員に指名、（１）日本の文化体験の提供（茶道や華道、芸舞妓とのお座敷体験など）（２）伝統産業製品を活用するなど京都らしいしつらえ（建具、調度品、食器などへの伝統産業品の活用、坪庭などを有する京都らしい建築物）（３）女将による観光地案内、書画の展示など京都らしさを感じられるサービスの提供―について審査してもらい、決定した。
下京区のキャンパスプラザ京都で行われた表彰式では、門川大作市長が代表者に表彰状や記念品を贈った。
７０軒は次の通り。
嵐山辨慶▽幾松▽石長松菊園▽魚岩旅館▽お宿いしちょう▽懐石・宿近又▽貴船べにや▽ホテル飯田▽吉田山荘▽緑風荘▽加茂川館▽観光旅館ホテル近江屋▽ぎおん畑中▽祗園吉今▽貴船ふじや▽京の宿北海館お花坊▽京乃宿加ぎ平▽京料理京の宿坂の上▽京料理旅館高台寺よ志のや▽魚山園▽祗をん新門荘▽金波樓▽くらま温泉▽源鳳院▽嵯峨グレースホテル▽さと茂旅館▽四季育む宿然林房▽春夏秋雪京乃宿ギオン福住▽純和風料理旅館き乃ゑ▽聖護院御殿荘▽炭屋旅館▽晴鴨樓▽たき川旅館本館▽玉半▽俵屋旅館▽渡月亭▽ＮＩＳＨＩＹＡＭＡＲＹＯＫＡＮ▽日昇別荘▽柊家▽柊家別館▽ひふみ旅館▽平安坊▽ホテル秀峰閣▽ますや旅館▽松井別館花かんざし▽松井本館▽松井旅館▽三木半旅館▽三福▽民宿大原の里▽もみぢ家別館川の庵▽もみぢ家本館高雄山荘▽桃山温泉月見館▽八千代▽宿屋枳殻荘▽宿屋西陣荘▽やまざき▽柚子屋旅館▽旅庵花月▽料理旅館花楽▽旅館銀閣▽料理旅館白梅▽旅館こうろ▽旅館さわや本店▽旅館三賀▽旅館高雄観光ホテル▽旅館元奈古▽旅館ゆはら▽旅亭嵐月▽綿善旅館
