JTBグループと主婦の友社は、訪日外国人女性向けフリーマガジン「Kansai chan」を11月に発行する。
株式会社JTB西日本、株式会社JTBパブリッシング、株式会社主婦の友社は3社連携し、訪日外国人女性向けに、関西の観光・グルメ・ファッション・美容情報を発信するインバウンドメディア事業を開始します。
第一弾として、フリーマガジン「Kansai chan」を2017年11月(予定)に発行し、訪日外国人旅行者専用の観光案内所「関西ツーリストインフォメーションセンター(以下、KTIC)」にて手渡し配布します。
関西はLCC(格安航空会社)によるアジア各国との路線拡充で訪日客が増え続けており、特に東アジアからの若年女性層のリピーターが増えています。アジアの若年女性層は日本の「カワイイ」スポットやグルメ、雑貨などに対する情報感度が高く、日本滞在中の観光やファッション・美容分野の消費を牽引し、帰国後もそれらの情報をSNSなどで拡散、自国での消費動向にも影響を与えています。インバウンド消費のマーケットリーダーともいえる東アジアの20代~30代の訪日女性客をターゲットに、訪日旅行で関心の高い観光・グルメ・ファッション・美容情報を発信するフリーマガジン「Kansai chan」を多言語併記(英語・中国語繁体字・韓国語)で発行し、訪日女性客に手渡し配布することで、ターゲットに対して確実に届くインバウンド向け媒体として3社が連携し展開します。
<3社の強みと役割>
1.JTB西日本(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:光山清秀)
JTB西日本は訪日客向け観光案内所KTICを運営しています。KTIC4店舗の年間利用者は70万人を超え、中でも関西空港にあるKTICは年間50万人の訪日客が利用しています。インバウンドの川上となるKTIC関西空港を中心に「Kansai chan」を訪日客に直接手渡しで配布することでターゲットに確実に届くメディアを実現します。
2.JTBパブリッシング(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:今井敏行)
JTBパブリッシングは、「発行点数世界最多の旅行ガイドシリーズ」(Longest book series-travel guides)としてギネス世界記録™にも認定された『るるぶ』の多言語版『OMOTENASHI Travel Guide』を6言語8カ国・エリアで発行しています。「Kansai chan」では、JTBパブリッシングが関西の『るるぶ(見る・食べる・遊ぶ)』情報から「カワイイ」をテーマに取材し、情報発信します。
3.主婦の友社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:矢﨑謙三)
主婦の友社は、女性ファッション情報誌「mina」(発行部数:10万部)をアジアでライセンス事業として展開し、中国(158万部)、台湾(12万部)、香港(7万部)、マレーシア(3万部)で発行しています。「Kansai chan」では、「mina特別編集」のページで関西のファッション・美容情報をアジアのmina読者の目線で発信します。
今後も3社はインバウンドメディア事業で連携し、日本の企業や自治体と訪日外国人女性とのコミュニケーションを創造するメディアとして「Kansai chan」を発行し、インターネットでの展開や関西の「カワイイ」を集めたアジアからの訪日外国人女性向けイベントなどを開催する予定です。
<「Kansai chan」の特長と概要>
1.特長
①コンテンツの魅力を最大化
広告集約型のフリーペーパーとは一線を画し、旅行・観光情報をJTBパブリッシング、ファッション・美容情報を主婦の友社と、各社の強みを生かした創造性のある制作によりコンテンツの魅力を最大化させる。
②KTICでの配布&リアルサポート
関西のゲートウェイとなる関西空港の訪日客向け観光案内所KTICを中心に、ターゲットとなる東アジアからの訪日若年女性に一冊ずつ10万部を手渡し配布し、ターゲットへの到達率100%メディアとして展開する。さらにKTICが冊子掲載情報の提供機能を担うことで読者の旅行をリアルにサポートする体制も整える。
③SNS「微博(Weibo)」のインフルエンサーとのタイアップ
中国版「mina」の現役人気モデルで約160万人のフォロワーがいるKikoが中国人女性の目線で関西の「カワイイ」スポットや商品を取材し、その情報を「Kansai chan」誌面に掲載するとともに、「微博(Weibo)」でも情報発信する広告タイアップ企画メニューを展開する予定。
2.概要
①コンセプト 「関西の“カワイイ”に会いに行く」
~「カワイイ!」とSNSに投稿したくなるフォトジェニックなスポット、グルメ、雑貨などに焦点をあてたビジュアルマガジン~
②ターゲット 東アジア(台湾、香港、中国、韓国)を中心とした20~30代の訪日外国人女性客
③ネーミング 「Kansai chan」プロジェクトメンバー(20~30代・多国籍)が考案。
中国や台湾では日本文化に関心を持つ若者が親しみを込めて「○○ちゃん」という呼び方をし、韓国の若者の間では「ちゃん」(짱)は、「イイね!」「サイコー」という意味もある。「Kansai chan」には、関西に親しみを感じ「イイね!」と楽しんでもらいたいという思いが込められている。
④掲載エリア 大阪・京都を中心に関西一円
⑤配布場所 関西ツーリストインフォメーションセンター4店舗[関西国際空港(ターミナル1・2)
・大丸心斎橋・京都] http://www.tourist-information-center.jp/kansai/ja/
⑥発行部数 10万部(予定)
⑦発行時期 第1号:2017年11月(予定)/ 第2号:2018年3月(予定)
⑧言語表記 多言語併記(英語・中国語繁体字・韓国語)
⑨仕様 B5判/68ページ(予定)/オールカラー