JR西日本の19年第3四半期決算は、売上高が同2.0%増の1兆1516億9900万円、営業利益が同6.4%増の1911億9400万円、経常利益が同7.3%増の1800億4100万円、純利益が同19.8%増の1171億1300万円。多客期を含め、運輸収入が好調で増収増益となった。
営業施策では、北陸新幹線開業5周年キャンペーンなど、北陸信越エリアへの旅を応援する取り組みや、「スマートEX」2周年&300万人達成キャンペーン、せとうちエリアでプレデスティネーションペーン、「観光型MaaS『setowa』」実証実験などを実施した。不動産業では、10月に商業施設「エキエ」(広島県)、11月に駅ソト立地のショッピングセンター「甲子園口グリーンプレイス」(兵庫県)を開業した。東京エリアでは商業施設「ビエラ」を初進出した。ホテル業では、11月に「ホテルグランヴィア大阪」の館内全面リニューアル第1期を完了した。旅行業では、訪日客への営業展開を強化するとともに、法人営業での受注拡大、ウェブ専用商品をはじめとする個人向け商品の販売拡大などに取り組んだ。
通期の連結業績予想は、売上高が同2.7%増の1兆5700億円、営業利益が同2.6%増の2020億円、経常利益が同3.4%増の1895億円、当期純利益が同16.8%増の1200億円。