JR東日本は4月21日、品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)として進める高輪ゲートウェイシティ(仮称)のまちづくりの開発コンセプトに「Global Gateway」を掲げ、「100年先の心豊かなくらしのための実験場」となる街を構築することを発表した。文化創造棟の運営準備組織として「JR東日本文化創造財団」を設立するなど、開業に向けてさらなる準備を進める。
同社は、品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)として、高輪ゲートウェイシティのまちづくりを推進。高輪ゲートウェイシティは、複合棟Ⅰが4街区、複合棟Ⅱが3街区、文化創造棟が2街区、住宅棟が1街区で構成される=写真。
同エリアは、江戸への玄関口として役割を担った歴史的背景や、国史跡指定された高輪築堤の保存など国内初の鉄道が走った地のイノベーションを継承するほか、羽田空港にも好アクセスな立地特性がある場所。コンセプトであるGlobal Gatewayは、世界に新たなイノベーションを発信する場となることを目的に掲げられた。
「分散型の新しい働き方、暮らし方を作るため、街を『100年先の心豊かなくらしのための実験場』と位置付け、地域住民などとの共創によるまちづくり、新たなビジネス、文化が生まれ続ける街にする」と同社。
JR東日本文化創造財団は、文化創造棟でのプログラムを企画、運営する組織として設けられ、準備室長には日本科学未来館でキュレーターを務める内田まほろ氏が就任した。全館をJR東日本関連組織の直営として企画、運営することで、世界中に新しい文化フォーマットを提示し、「100年先に文化をつなぐ」施設を目指す。
このほか、ラグジュアリーホテルやインターナショナルスクール、コンベンション・カンファレンスなどを手掛けるパートナーを迎え、開業に向けた準備を進める。
複合棟Ⅰ、高輪ゲートウェイ駅周辺エリアは2024年度末、その他の棟や各棟周辺エリアは25年度中に開業する予定。