「健康経営」で一生働ける会社に
長時間勤務での食生活、足腰負担を改善
JR東日本サービスクリエーションは、新幹線グランクラス、普通列車グリーン車で日々顧客満足度の向上に努めるアテンダントなどスタッフをサポートするため、働き方改革の一環として「健康経営」による働きやすい環境づくりを推進している。置き配社食サービス「オフィスおかん」の導入や、足腰への負担を軽減するシューズを特別価格で案内するなど、「一生働ける会社」を目指す。
同社では、鉄道に従事する社員の泊勤務、施設内での長時間勤務による食生活の偏り、立ち仕事の多さによる疲労改善を目的に健康経営への取り組みを開始。同社の阪口直之常務は「お客さまだけでなく社員の満足度も向上することが大事。JR東日本からのバックアップも生かしながら最大限支援していく」と話す。
オフィスおかんは、「働く人のライフスタイルを豊かにする」をミッション・ステートメントに社会課題に取り組むOKAN(東京都豊島区)の法人向け置き型社食サービス。専用の冷蔵庫とボックスには、管理栄養士監修の全国各地の旬の食材を使用したオリジナルの惣菜や白米、玄米、カレーなどが入り、全て1品100円で購入できる。
同社では、首都圏のアテンダントセンターをはじめ、地方での営業支店など計10カ所でオフィスおかんを設置する。「アテンダントは長時間での移動勤務が多く、出先で栄養があり温かいものが食べられる機会も少ない。導入から約2年たつが、利便性が高く味も良いと評判は高い」と阪口常務。現在、社員は約1800人在籍し、週に約600食は出ているという。
シューズは、「歩き始めの子供の足の健やかな発育を促す」を開発テーマに「足育」を具現化したスポーツシューズ「瞬足」などを販売するアキレスと連携。ヒールを履いての立ち仕事が多い、アテンダントの足腰への負担を軽減するため、足の負荷の調査データを基に作られたシューズを開発し、特別割引価格で社員に案内している。
このほか、肩こりや体の痛みを軽くするストレッチなどを紹介するアプリの利用などを行っている。
阪口常務(左)
置き配社食サービスを利用する社員