JR東日本は9月14日、栃木県の那須塩原駅をリニューアルすると発表した。来年4月からの栃木デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせた改装で、塩原温泉や板室温泉などを抱える地元・那須塩原市も大きな期待を寄せている。
リニューアルにあたっては、「ナチュラルファームリゾート(那須高原の牧場や自然風景を感じる空間)というコンセプトに基づき、那須の自然を感じさせる仕様と、那須地域の玄関口としての駅空間を整備する」という。2017年度内には完成する予定。
地元から「死角になっている」と指摘される観光案内所については、外観や入り口を改良し、気軽に利用しやすいようにすると共に、地域の観光情報を集約し、観光情報拠点として充実を図る。
構内の案内サインを分かりやすくし、在来線のトイレの段差解消、女性用のパウダーコーナーも整備。また、在来線自動改札機と近接している新幹線自動改札機の配置を見直し、改札前のスペースを拡張する。
那須塩原市観光局の木下昭彦局長は、「大変期待している。観光地としてもっと歓迎ムードを醸し出す必要があると思っていた。改装されてお客さまに使いやすい駅になってくれればうれしい。(改装を機に)また来たいと思っていただける人が増えることを願って共に努力していきたい」と話している。