JAL、成田を拠点にLCC戦略を本格始動


 JALは6月30日、成田を拠点にLCC戦略を本格始動すると発表した。

 JALはLCC事業を強化し、今後、回復・成長が見込まれる観光・VFR(*1)のマーケットで収益を生み出し、事業領域を拡大することを中期経営計画の柱の一つとしています。
その取り組みの一環として、春秋航空日本株式会社(以下、SPRING JAPAN)とジェットスター・ジャパン株式会社(以下、ジェットスター・ジャパン)両社に対して追加出資を行い、ZIPAIRとともに3社による事業展開を通じてポストコロナにおけるマーケットの変化に対応しながら、成田を拠点とするLCCネットワークを構築します。
上記LCC2社への出資は、2020年11月に実施した公募増資にて調達した資金の一部を活用いたします。
(*1) 友人親族訪問/Visit Friends and Relatives

今般、SPRING JAPANはJALグループの連結対象子会社となりました。春秋グループが持つ中国における高いブランド力と販売力を活かし、中国から日本への旺盛なインバウンド旅客需要に応えていくことに加え、将来的には現在直行便が就航していない中国国内地点へ成田からのネットワーク拡充を目指し、日中間の懸け橋として貢献してまいります。

ジェットスター・ジャパンは、豪カンタスグループと引き続き連携し、LCCのジェットスターブランドとフルサービスキャリアのJALブランド、それぞれの強みが融合したデュアルブランド戦略を柱に、今後も日本国内のLCCマーケットの拡大に貢献していきます。今回の出資でコロナ影響により毀損した財務体質を早期に回復させ、今後見込まれるマーケットの回復にスピード感を持って対応し、更なる成長に繋げてまいります。

JALグループのもう一つのLCCで、同じく成田を拠点とするZIPAIRは、7月21日(水)よりホノルル線の運航を再開するとともに、今後アメリカの西海岸やアジア線など中長距離路線へネットワークの拡充を予定しています。従来のフルサービスキャリアJALではアプローチできなかった新たなお客さまにご利用いただくことで、成長してまいります。

JALグループはこれからも安全・安心を大前提としながら、今後成田を拠点としたLCC3社の強みを活かしたグローバルなネットワークを構築し、「世界から日本の各地域へ、日本の各地域から世界へ」を実現してまいります。そして日本の地域活性化に貢献するとともにお客さまの多種多様なニーズに応えてまいります。
JALグループのLCCの翼にどうぞご期待ください。

 
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