新宿駅に直結する日本一発着便数が多い高速バスターミナル「バスタ新宿(新宿南口交通ターミナル)」が4日にオープン(運用開始)になるのを前に、国土交通省は3月27日、施設を一般に公開した。
新宿駅西口周辺は、高速バスや空港バスが発着する拠点となっているが、これまではバス運行会社がそれぞれ独自に乗降場を設けており、主な乗降場だけで19カ所にも達していた。中には駅から離れている場所もあり、利用客から「不便だ」「分かりにくい」「間違えやすい」などの声が上がっていた。
このため、同省は鉄道やタクシー、バス相互の乗り換えがしやすいよう南口に駅直結のバスターミナルの整備を進めてきた。
バスタ新宿は4階建てで、このうち4階部分に高速バスの乗り場が設けられ、一度に12台のバスが停車できる。発券所や待合室、トイレも完備している。
3階はバス降車場(降車専用)とタクシー乗降場に加え、観光情報を多言語で提供し、宅配・外貨両替・旅行チケット販売・Wi—Fiの各種サービスを提供する「東京観光情報センター」も設置した。
バスタ新宿には、バス事業者118社のバスが乗り入れる。青森県から福岡県まで39都府県300都市を結ぶ路線があり、1日当たり1600便以上が発着する日本一便数が多い高速バスターミナルとなる。羽田、成田空港とを結ぶリムジンバスも発着する。
同省東京国道事務所では、バスタ新宿は駅と直結しているため、乗り換え時間の半減や屋内になることによる乗降環境の改善、国道20号のタクシーの待ち列解消による混雑緩和と事故防止が期待できるとしている。
広々としたバス乗り場