高知の魅力をアピールする「2017年高知県観光説明会・商談会」が17日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催された。高知県の関係者が、3月4日に開幕した「幕末維新博」を中心に、17年度の最新の観光情報や企画商品、モデルコースなどを発表した。高知県観光コンベンション協会が主催し、高知関係者が約60人、旅行会社が約130人の計約190人が参加した。
説明会のあいさつで、同協会志国高知幕末維新博推進協議会の宮村耕資運営委員長が「約10年前は、高知県への入り込み客は300万人ぐらいだった。10年の『龍馬伝』の放映の時に過去最高の435万人の観光客を迎え、昨年も424万人と過去2番目に多かった。現在は、観光が高知県の基幹産業として捉えられ、官と民が連携してPR活動を進めることができている」と述べた。
また、宮村運営委員長は今後の観光振興について「今年が大政奉還150年、来年が明治維新150年と続き、誘客のターニングポイントを迎えている。2年間掛けて幕末維新博を展開し、東日本を中心に個人客の需要喚起、誘客促進を行う」と意気込んだ。
幕末維新博は、メイン会場の高知城歴史博物館、坂本龍馬記念館、サブ会場のこうち旅広場のほか、県下に20カ所の地域会場を設け実施。坂本龍馬など高知の偉人の歴史資料を展示するなど、歴史、食、自然、体験観光などを楽しむことができる。
説明会のプレゼンテーションでは、高知県の尾﨑正直知事が幕末維新博のほか、高知の観光情報をPR。高知市内エリアの「高知城歴史博物館」、安芸・室戸エリアの「室戸世界ジオパークセンター」、物部川エリアの「歴史民俗資料館」、高知市エリアの「浦戸湾のんびりクルーズ」、仁淀川エリアの「青山文庫」、奥四万十エリアの「脱藩の道ウォーク」、四万十・足摺エリアの「ジョン万次郎資料館」などを紹介した。このほか、約700の観光施設で特典が受けられる「龍馬パスポート」の発行を20年3月まで期間延長することを発表した。
また、商談会では高知関係者が旅行会社に、旅館・ホテルや食などを売り込んだ。