古くから “秘湯の温泉郷” として知られている福島県の高湯温泉(遠藤淳一観光協会会長・旅館協同組合理事長)が開湯400年を迎えて6日、温泉郷内で古式にのっとる山伏の護摩祈祷、火渡りなどの記念式典を開催した。祝賀パーティーは福島ビューホテルで開いた。
この温泉は慶長12年(1607年)から現代まで吾妻の山懐の高湯に、こんこんと真っ白な温泉が今も変わらずに湧き出ているところとして、小さな温泉地(11軒)ながら知る人ぞ知るの名湯。昔は湯治客で栄えたところ。最近は、首都圏からのアクセスもよく口コミによる旅客が増えている。パーティーでは、福島県内から約150人の観光関係者(旅館経営者など)が集い同温泉の400年を祝った。
佐藤雄平・福島県知事(副知事代理)はじめ渡辺和裕・県観光連盟会長、瀬戸孝則・福島市長、地元出身の衆議院議員らも出席してそれぞれの立場であいさつ。高湯温泉の前途にエールを贈った。
どこの温泉地にもみられる傾向ではあるが、ここもゴルフ場が倒産した跡地を巡り、地元銀行が東京の企業に10万坪の土地の3分の1を売却(5千万円)しホテルを建設する構想が出ており、共存共栄ができるかどうかが大きな話題となっている。
高原で行われた山伏による護摩祈祷