全国修学旅行研究協会(全修協、岩瀨正司理事長)はこのほど、2018(平成30)年度「全国公私立高等学校海外修学旅行・海外研修(修学旅行外)実施状況調査報告」をまとめた。全国の高等学校で同年度に海外修学旅行を行った学校は、校数、件数、参加生徒数とも3年連続で前年度を上回った。旅行方面では東南アジアなどが人気となっている。
18年度は実施校数962校、旅行件数1264件、参加生徒数16万8881人。前年度から7.5%、4.6%、8.0%それぞれ増加した。
このうち公立は実施校数440校で、同12.8%増。実施率は12.3%で、同1.5ポイント上昇した。私立は実施校数522校で、同3.4%増。実施率38.9%で、同1.2ポイント上昇した。
実施校数(延べ数)を旅行方面別に見ると、東南アジアが423校(構成比30.9%)と最も多く、台湾が357校(同26.1%)、北アメリカが278校(同20.3%)、オセアニアが154件(同11.2%)と続く。単独の国・地域別では台湾、シンガポール、オーストラリア、グアム、マレーシアが上位となっている。
参加人数(同)では、台湾が5万7540人と最も多い。以下、東南アジアが5万6733人、北アメリカが3万7535人、オセアニアが2万2183人など。
全国7の出発地域別では、校数で関東のみ前年度比減少。参加人数では全ての地域で増加した。