静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合の女性部「あけぼの会」(宇田倭玖子会長=白壁荘)は9月23、24日、東京で行われた旅のイベント「ツーリズムEXPOジャパン2017」の静岡県ブースで、同会が開発した防災キットをPRした。
キット「女将の安心こころ包み」は、地震など災害が起きた時に役立つ7種類のグッズを備えたもの。包帯やマスクに使える切り裂き可能な布、防寒防暑用シート、携帯トイレ、ライト付きホイッスルなどを備えている。女性ならではの繊細なアイデアが盛り込まれており、開発への取り組みは全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)主催の第20回「人に優しい地域の宿づくり賞」で「リクルートライフスタイル『じゃらん』賞」を受賞した。
23日はあけぼの会の宇田会長と山下純乃さん(呉竹荘)がキットの中身を説明。来場者にその使い方を伝授した。
キットは今後、各旅館・ホテルに備えるほか、宿泊客が普段使えるようにと販売も計画している。「女将の知恵を形にした防災キット。お客さまに安心してお泊まりいただけるよう、これからも心掛けたい」(宇田さん)。