静岡県沼津市の戸田(へだ)は伊豆半島の付け根、駿河湾側にある自然豊かな土地。「深海魚とタカアシガニのまち」をアピールし、深海魚撮影会には多の人が訪れる。7月中旬の戸田港まつりを前にした6月23日、戸田の観光関係者らが東京・池之端の観光経済新聞社を表敬訪問し、まちの魅力を語った。
訪れたのは戸田観光協会会長の川合健次さん(海のほてるいさば)、沼津市商工会から副会長の横畠公一さん、理事観光サービス部会長の中島寿之さん、同部会幹事の石原秀一さん、事務局の野津祥平さん=写真。
戸田は水深200〜300メートルの海底にすむ日本最大のカニ、タカアシガニの特産地。蒸し上げで食べるのが定番だが、焼いたり、刺し身や天ぷらにしてもおいしいという。また、タカアシガニの甲羅を使った魔除けのお面作り体験のほか、タカアシガニと共に獲れる赤ムツや手長エビなど深海魚も味わえる。
深海魚ファンが心待ちにしているのが「深海魚撮影会」で、今年は11月19日に開催される。旅館組合に加盟する旅館・ホテルに泊まると特典として参加料は無料となる。
戸田港まつりは、戸田の人々が安政地震で沈没したロシア軍艦「ディアナ号」の再建に協力、帰国への手助けをしたという史実にちなんで開かれる祭りで、22日に行われる。ロシアにまつわるさまざまなイベントが予定されており、ロシア関係者も参加するという。
深海生物館が22日 リニューアル開業
戸田にある駿河湾深海生物館が22日、リニューアルオープンする。当日はお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さん(同館名誉館長)がゲストで登場し、館内鑑賞ツアーをエスコートする。
同館は駿河湾の深海に生息する深海魚約300種100点を展示。一般の水族館にはなかなかいない珍しい深海生物が見られるとあって、人気の施設という。