青森県と同県観光連盟は2日、東京のホテルグランドパレスで「青森県・津軽海峡周遊観光セミナー」を開いた。同県の三村申吾知事が出席し、北海道新幹線を利用した同県と道南地域を巡る多彩な観光ルートをPR。7月1日から開催される「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(DC)」の成功を願うシュプレヒコールも行い、会場を盛り上げた。
三村知事は「新幹線の開業は新たな観光需要を喚起する大きなチャンス。7月からはJR6社とのDCも開催される。われわれは観光コンテンツの磨き上げに取り組んできた。旅行会社の皆さまには、青森県と函館のコンテンツを多様な交通機関で組み合わせて立体的に周遊する観光ルートの開発にお力添えをいただきたい」と述べた。
三村知事は北海道新幹線やフェリー、飛行機を利用した2泊3日の観光モデルコースを紹介。「函館山の夜景を観賞した翌日は青森の夏祭りを楽しんでもらいたい」「函館朝市の海鮮丼、古川市場(青森市)ののっけ丼と、青函の丼対決を楽しんでほしい」と、青森、函館両地域の祭り、グルメ、温泉をPRした。
ゲストとして参加した北海道経済部の木本晃・観光振興監は、函館と木古内を結ぶ道南いさりび鉄道の観光列車「ながまれ海峡号」など、新幹線開業後の北海道の二次交通網を紹介。
セミナーの最後に青森県の観光関係者が登壇し、三村知事を中心に「青森・函館DCがんばろう」とシュプレヒコールをあげた。