東北地方整備局や青森、岩手、宮城、福島の4県と仙台市で構成する「震災伝承ネットワーク協議会」は3月28日、東日本大震災に関わる遺構、慰霊碑、モニュメントなど192件を「震災伝承施設」として登録したと発表した。施設の設置者らに随時、登録証を交付する。
震災伝承施設は自・他薦を含め、公募。昨年12月3日~今年1月31日の第1次募集では206件の応募があり、協議会で検討し、192件を決めた。
登録施設数は青森2件、岩手70件、宮城100件、福島20件。津波到達地点であることを記す看板や石碑、公園や神社、追悼施設、震災遺構などが登録された。
施設については、訪問のしやすさや理解のしやすさなどで3段階に分類。192件のうち、31件については、来訪者が無料で利用できる駐車場を備え、震災展示に関する案内員や語り部活動、映像上映による展示などがある「第3分類」に区分した。
これら施設には、津波と施設をかたどったピクトグラムを観光事業者の地図などに使うことができる。
岩手県宮古市の「たろう観光ホテル」、宮城県南三陸町の「高野会館」、福島県相馬市の「伝承鎮魂祈念館」などが該当する。