長崎県観光連盟は5日、長崎県観光のポータルサイト「ながさき旅ネット」の役割を需要喚起に位置づけて全面的にリニューアルし、運用を始めた。大手旅行会社をはじめ、宿泊予約サイトや航空券予約サイトの運営会社など複数の企業と幅広く提携したことで、長崎県観光にかかわるパッケージツアー、宿泊や航空券のオンライン予約の環境を網羅した総合窓口になった。構成やデザインもシンプルで使いやすそうだ。観光スポットのクチコミ情報も自動表示するなど、旅行者視点に立ったサイトになった。
「旅の予約」のページを開くと、長崎県にかかわるさまざまなオンライン予約が可能。パッケージツアーやダイナミックパッケージでは、JTB、近畿日本ツーリスト、ANAセールス、ジャルツアーズ、日本旅行、JR九州、JR東海の長崎行きの商品だけを各社のウェブサイトを通じて検索、オンライン予約できる。航空券は国内線ドットコム、宿泊予約はじゃらんnetと楽天トラベルと提携。長崎行きの航空券、県内の宿泊施設のオンライン予約が可能になっている。
「観光スポット」のページでは、見所紹介に加え、世界最大の旅行クチコミサイト、トリップアドバイザーに掲載されるクチコミ情報を自動表示。観光地にマイナスの評価も掲載されるが、旅行者視点を重視した。
「グルメ」のページでは、グルメ情報サイトのぐるなび、フームーと提携し、県内の飲食店の情報などが検索できる。今後は、独自のおすすめ情報なども掲載して充実させていく考えだ。
このほかモデルコースとして現在37コースを紹介。坂本龍馬が勝海舟とともに旅した足跡をたどる「龍馬と海舟が通った九州横断ルート・長崎編」、癒しの旅では「小浜温泉と雲仙温泉・春の海の湯、山の湯めぐり」など旬のコースを掲載している。
「学校・法人・企業の皆様へ」のページでは、教育旅行や産業観光、グルーズなどに関する情報を掲載した。体験型のプログラムやスポットなども紹介している。
長崎県観光連盟では「旅行会社や予約サイトを通じ総合的に旅の手配ができるウェブサイトは、自治体観光サイトでは初めてではないか。今後は認知度を高め、アクセス数やサイトの滞在時間を延ばしていきたい」(情報戦略課)としている。
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