神奈川県鎌倉市は、市が管理する3カ所の海水浴場の命名権(ネーミングライツ)の取得を希望する民間企業や各種団体、個人を募集している。さらに、これまで7月1日から8月31日までだった海水浴場の開設期間について、今年度は最終日を9月8日まで延ばし、海水浴客の増加を図る。
命名権は材木座、由比ガ浜、腰越の3カ所一括で募集している。権利取得者は自費で、愛称を監視所や案内板、ライフガードの機器・ユニフォームなどに表示できる。さらに海開きイベントを主催できる。市は広報紙やホームページで、原則愛称を使用する。
契約期間は今年度から原則3年以上。費用は年100万円以上。募集期間は26日まで。市は募集終了後、審査委員会を設置して優先交渉権者を決定する。
協賛金(ネーミングライツ料)は海水浴場の運営、施設の維持管理の費用に充てる。
市観光商工課では「現在募集中で、期間中の応募状況は非公表。問い合わせは数多く来ている」と説明している。
また、例年7月1日から8月31日までだった海水浴場の開設期間について、今年度は7月9日から9月8日までの62日間に変更した。
同課は「平均の梅雨明けが7月21日で、7月上旬は天気が安定していないこと。9月も残暑が続き、海を訪れる人が多く、これまで固定的に考えてきた海水浴場の開設期間を、時代のニーズに合わせて考えることも必要ではないかと判断した」と説明している。
命名権などについての問い合わせは鎌倉市観光商工課TEL0467(61)3884。