「那須とりっくあーとぴあ」は、国内最大のトリックアートのテーマパークだ。「トリックアートの館」「トリックアート迷宮?館」「ミケランジェロ館」の三つの施設で構成。さらに敷地内の体験館「那須ホワイトスタジオ」では、アートの制作体験ができるプログラムを新たに用意した。
皿、風鈴、仮面、人形などの絵付けに加え、くぼんだ部分が錯覚で出っ張って見える「ホロウマスク」や、下地作りから体験する「フレスコ画」にも挑戦できる。将来的には七宝焼き、シルバーアクセサリー、ガラス彫りなどの焼成、打刻、研磨工程なども体験できる、より芸術性の高い体験も用意していく。
今年から修学旅行用として、トリックアートの絵画教室や絵付け教室を予約制で新たに始めている。実際に体験することで生徒が絵画に興味を持つきっかけになるものと期待される。絵画教室と同時に、敷地内3カ所の美術館巡りを楽しみたい。
トリックアートの館は、建物の構造自体も工夫が凝らされたアートの展示館。昨年リニューアルし、展示がさらに充実した。足を奪われそうになる「歪(ゆが)む床」や、森の中にいるような錯覚にとらわれる「動物の森」など、内装のほぼ全てがトリックアートになっている。
トリックアート迷宮?館は、魔法の世界をトリックアートで再現した館。立つ位置により体験者2人の体の大きさが変わる「エイムズの部屋」が有名だ。
ミケランジェロ館は、イタリアルネサンスの三大巨匠の名作を、トリックアートで再現。「最後の晩餐(ばんさん)」や「アテネの学堂」「システィーナ礼拝堂」が見る人を圧倒する。アートの歴史を体感しながら学んでほしい。
▽栃木県那須郡那須町高久甲5760。TEL0287(62)8388。不定休で、午前9時半から午後6時まで営業(8月は午前9時から、10~3月は午後5時まで)。入場料3館共通大人2800円、中学生以下1900円。
館内でアートの制作体験が新たに可能になった
カーブした電話ボックス