近畿日本ツーリスト個人旅行は3月30日、JR有楽町駅前の東京交通会館(東京都千代田区)10階にテーマ型商品を造成する「SIT旅行企画センター」を開設した。センターの隣には同日、近畿日本ツーリスト個人旅行販売がテーマ旅行商品を専門に扱う「有楽町テーマ旅行サロン」も開店。近ツーグループでは初めての「製販一致店舗」となる。開設前日の同月29日、関係者を集めて披露宴が開かれた。
センターは社員8人、サロンは4人で運営する。
サロンはカウンター席が3人分しかなく、客は原則、予約制で他の客と顔を合わせることなく、旅行の相談ができる。また、多人数の旅行セミナー、説明会を開催するスペースを備え、毎日2回の頻度でセミナーなどを開催する。内装は木目調を基本にした落ち着きのある空間にし、既存店舗との差別化を図った。
取り扱い商品は海外の高価格帯のSIT商品に限定する。同会館1階の近ツー個人販売有楽町営業所は現状のまま存続させ、商品によってすみ分ける。
商品造成部門を店舗脇に設置したことについて、近ツー個人の岡本邦夫社長は「お客さまから離れた(東京都墨田区の)錦糸町(の本社)で商品を造るより、お客さまの声を直接聞くことができるところに(造成部門を)置くことが造成に役立つ」と説明する。
近ツー個人販売は今後、同様のサロンを名古屋、大阪に開店する予定。
披露宴であいさつする近ツー個人の岡本社長