農協観光協定旅館ホテル連盟(日垣信三会長=三谷温泉ひがきホテル、1966会員)は6月29日、東京ドームホテルで通常総会を開き、創立40周年の記念行事を12月にマカオで開くことを決めた。また、任期満了に伴う役員改選を行い、日垣会長を再任した。
冒頭あいさつした日垣会長は、「体質改善を図り、(質の高い)旅連の宿を提供したい」などと述べ、農協観光が今年度からスタートさせた新中期3カ年計画への積極的な支援を強調した。
来賓の田辺豊農協観光社長は、06年度の総取扱高が前年度比3%減の約1005億円、国内旅行が同4・2%減の821億円になったことを明らかにした。今後の事業展開では「農業体験などを含めたグリーンツーリズムを新たな事業領域にしていきたい」と述べた。今年度は総取扱額1083億円、うち国内旅行は889億円を目指す。
今年度事業については宿泊券増売対策として、(1)Nツアー大賞、農旅連大賞の選定に参画するとともに、06年度受賞企画の実施に向けた支援(2)地方空港を利用した国内線チャーター便、JR列車の貸し切りなどによる地域商品の販売支援──などに取り組む。
40周年記念行事は農協観光の役員・社員と旅連会員が参加し、12月5日にマカオのザ・ベネチアンマカオリゾートホテルで行う。
役員改選では新たに金行正義(北海道・ホテル阿寒湖荘)、藤本武雄(長野・ホテル圓山荘)、吉田幸司(千葉・満ちてくる心の宿吉夢)の3氏が副会長に、農協観光の芹沢寛孝氏が専務理事に就任した。
あいさつする日垣会長