諏訪湖リゾート(長野県諏訪市)は、上諏訪温泉に旅館「浜の湯」と「RAKO華乃井ホテル」、下諏訪温泉に「聴泉閣かめや」と食事処などの「門前ひろば食祭館」を展開しているが、各施設の商品力向上を目的に改修を進め4月上旬から順次新装開業している。
浜の湯(85室)は、10階の客室2室を改装し、ツインベッドを常設した「和モダンツイン」=写真=とした。広さは57平方メートルと45平方メートルで、各4人、3人の宿泊に対応する。「当館は年配の常連客が多いが、ベッドが必要という声に応えた」と同社販売統括本部長、渡部誠氏。諏訪湖を眼下に見渡せる10階から12階の客室を対象に、今秋以降順次改修を進める予定。
RAKO華乃井ホテル(155室)は屋上を改装し、「KOHANNO TERRACE(湖畔のテラス)」を開設した。眼下に諏訪湖を望むロケーションが最大の売り。宿泊者限定で使用可能。
聴泉閣かめやは本館5部屋、新館4部屋の小規模老舗旅館で、島崎藤村ら文豪が親しんだ宿として知られる。芥川龍之介が宿泊したとされる本館「富士の間」は当時に近い趣きで顧客を迎えているが、今回、新館の「飛鳥の間」を改装し、露天風呂付きの和モダンツインルームとした。広さは57平方メートルを確保。湯上がりテラス、シモンズ社ベッドを配し、「客室単価向上を図った」と渡部氏。今後、他客室も改修予定。
門前ひろば食祭館は、食事処に加え、各種土産品の販売を行う。食祭館1階にはこのほどスイーツとドリンクが楽しめる「亀屋一福(いっぷく)」を開業した。地元の酒蔵提供の酒粕を使った「酒粕ソフトクリーム」や、牛乳をたっぷり使用した「牛乳ソフトクリーム」などを提供している。
上諏訪温泉「浜の湯」の「和モダンツイン」