読売旅行協定旅館ホテル連盟(岩崎修三会長=鹿児島県・指宿いわさきホテル)は9日、東京のパレスホテルで総会を開き、任期満了に伴う役員改選で新会長に佐藤信幸氏(山形県・日本の宿古窯)を選出した。佐藤新会長は「今までの不況とは違う大変な時代を迎えているが、会員同士が結束し、知恵を出し合いながら改革を進めたい」と連盟の運営方針を語った。
20年度の事業計画では、昨年までと同様、読売旅行が事業の柱とする募集型企画旅行への積極的協力を図る。読売旅連、読売旅行契約指定協会と読売旅行の情報交換ツールとして機能している「読売旅行・連盟・協会ソーシャルネットワーク」(YSN)の積極的活用も図る。
総会では6月12日、読売旅行の新社長に就任した巣瀬一氏があいさつに立ち、「私は現場で育ち、旅連の皆さまに育てられたと言っても過言ではない。業界を取り巻く環境は厳しいが、知恵を出し、お客さまに満足していただける商品を作っていきたい。皆さまと手を取り合い、進んでいく所存だ」と、商品造成に向けた連盟会員の協力を呼びかけた。
このほか読売旅行から、土井誠会長(前社長)、須賀信二副社長があいさつ。土井会長は「今年を改革の年と位置づけ、その手始めに執行部体制の変更に踏み切った。営業現場に強い経営体制を敷き、お客さまの意見をスピーディーに取り入れられるようにした」と今回の役員人事の趣旨を説明した。須賀副社長は今年の会社の業績目標にふれ、販売額で前年比5%増、集客人員530万人を目指すとした。
【新役員陣容】(敬称略、カッコ内は所属)
名誉会長=土井誠(読売旅行代表取締役会長)、巣瀬一(読売旅行代表取締役社長)▽最高顧問=岩崎修三(指宿いわさきホテル)▽会長=佐藤信幸(日本の宿古窯)▽会長代行=大木正治(ホテル葛城)▽副会長=小野友勇喜(登別プリンスホテル石水亭)、関金四郎(発哺国際ホテル天狗の湯)、高塚悌司(潮来ホテル)、小田孝信(加賀屋)、小田尚史(松風園)、沼田久博(むさし)、岩崎元孝(依山楼岩崎)、鈴木啓司(かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ)
佐藤新会長
巣瀬社長