訪日消費13%増、1.3兆円


1人当たり旅行支出は8%増

 観光庁の訪日外国人動向調査の1次速報値で、2019年4~6月期の訪日外国人の旅行消費額は、前年同期比13.0%増の1兆2810億円となり、四半期として過去最高を記録した。一般客(クルーズ客を除く旅行者)の1人当たり旅行支出は、同7.8%増の15万6670円となった。

 国・地域別の旅行消費額は、最多の中国が同26.1%増の4706億円で全体の36.7%を占めた。期間中の旅行者数が減少した台湾、韓国はマイナス。台湾が同1.3%減の1457億円、韓国が同6.0%減の1227億円だった。

 他の国・地域では、米国が同10.7%増の946億円、香港が同10.2%増の904億円、タイが同22.3%増の462億円、豪州が同2.3%増の352億円など。欧州では、英国が同24.9%増の238億円、フランスが同26.3%増の238億円と大幅に伸びた。

 費目別に見ると、買い物代が4689億円(構成比36.6%)、宿泊費が3729億円(同29.1%)、飲食費が2703億円(同21.1%)、交通費が1263億円(同9.9%)、娯楽等サービス費が424億円(同3.3%)となった。

 一般客の1人当たり旅行支出を国・地域別に見ると、東アジアでは、中国が前年同期比4.8%増の22万7221円で、このうち買い物代が12万3852円を占めた。台湾は同6.4%増の12万2831円、韓国は同0.6%減の6万9013円、香港は同6.5%増の15万4910円。

 平均宿泊数が10日を超える欧米豪では、宿泊費が高い傾向があり、旅行支出全体が高額となっている。フランスは同19.6%増の24万2491円で、このうち宿泊費が10万7442円。英国は同7.9%増の23万5327円で、宿泊費が11万5420円となった。

 東南アジアでは、シンガポールが同6.9%増の17万2188円、ベトナムが同3.8%減の16万6561円、タイが同18.7%増の13万7857円などだった。

 また、国・地域を問わないクルーズ客の旅行消費額は、前年同期比27.7%減の197億円だった。中国発のクルーズが市場の急拡大、競争激化に伴う調整局面に入るなど、4~6月期のクルーズ客数が同21.4%減の52万9千人となったことが響いた。1人当たり旅行支出は、前年同期比8.0%減の3万7244円だった。

 
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