JTBは10日、訪日外国人観光客向け国内パッケージツアー「JTBサンライズツアー」の2020年1~12月商品を発売した。家族連れや高齢者、車椅子利用者でも安心して楽しめるプライベートチャータープランを都内・関西発で拡充するなど、ダイバーシティの取り組みを進めた。
プライベートチャータープランは、これまで空港送迎などが主で観光用は一部だった。20年商品では、都内発鎌倉行き、神戸発京都・奈良行き、広島発広島市内行き、高松発高松市内行きを新たに設定したほか、車種のバリエーションを広げた。
ダイバーシティ推進では、多言語音声サービスや、ベジタリアン・ムスリム対応ランチの提供などこれまでの取り組みも継続して行う。
「SNS映え」する新スポットに注目。お台場地区で開催されている「森ビルデジタルアートミュージアム エプソンチームラボボーダレス」や、埼玉県飯能市にオープンした「ムーミンバレーパーク」を訪れる商品などを発売した。
リピーター向けには、日本航空と連携して国内線全路線を均一価格で提供する訪日外国人向け国内線特別料金を設定している。JR東海との連携で、東京・小田原間の往復新幹線と伊豆箱根バスの1日パスをセットにした箱根フリープランも用意した。
北海道白老町にアイヌ文化の復興、創造の拠点として来年4月24日にオープンする「ウポポイ(民族共生象徴空間)」のガイド付きプランを企画した。「阿寒湖アイヌシアター イコロ」で先住民族アイヌの歴史や文化を体感できるプランも設定する。
沖縄では、車内で食事が楽しめる2階建てのオープントップバスでサンセットや星空、夜景などを楽しめるプランも発売した。
20年の販売目標は今後設定するが、「当然のことながら前年を上回る目標を掲げる」と同社。