外国人旅行者の誘致に向けた官民連携を進める観光庁は、焼肉店チェーン「牛角」などを展開するレインズインターナショナル(東京都港区)、通販商品の海外配送サービスの転送コム(東京都品川区)と訪日プロモーションを開始した。両社が手がける海外の店舗や海外向けのサービスを通じて訪日旅行を宣伝してもらう。
レインズインターナショナルとの連携では、牛角の現地での認知度が高い国・地域の店舗で今月からプロモーションを開始。実施店舗は台湾6店舗、米国13店舗、香港6店舗、シンガポール5店舗の計30店舗。和牛や豆腐、日本酒などを期間限定で提供し、メニューの中でその産地である日本の観光地を紹介するほか、訪日旅行を抽選でプレゼントする。
転送コムとの提携では、同社のサービスの会員が多い米国、中国、台湾、香港、オーストラリア、韓国などを対象に9月末からキャンペーンを実施している。商品の発送に合わせ日本の魅力を紹介したカレンダーを約2万人に送付。また、日本製品の購入者を対象にウェブサイトを通じて日本のホテル宿泊券が抽選で当たる企画も実施している。
観光庁はこれまでにも海外プロモーションに関して、サンリオやワタミ、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)など海外市場でブランド力を持つ日本企業と連携している。今後も海外に進出する日本企業との取り組みを拡大していく考えだ。